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2013年02月23日ブログアーカイブ

日本茶の代名詞品種「やぶきた」

やぶきた品種

日本茶を製造するためのお茶の茶葉には、お米の「コシヒカリ」「ササニシキ」と品種があるように、お茶の木にも様々な品種があります。
日本茶を飲まれる方なら「やぶきた」という品種は聞いたことがあるかと思います。

やぶきた品種は、日本の茶畑の中で現在もっとも普及率が高く、日本茶の代名詞的な存在となっています。

「やぶきた」は、明治から昭和の初めにかけて杉山彦三郎(1857年生まれ、86歳没)が選抜した品種であり、現在もっとも普及率が高く、日本茶の代名詞的な存在となっています。

杉山翁は、現在の静岡県静岡市清水有度の竹やぶを開墾し、集めたお茶の種子を蒔いて茶園をつくりました。その中から2本の優良系統を選抜し、やぶの北側に植えたものを「やぶきた」、南側に植えたものを「やぶみなみ」と命名。その後やぶきたは1945年に県の奨励品種に選定され、1953年には農林省登録品種に指定されました。現在、その原木は、文化センター(静岡市谷田)へ移植され、県天然記念物に指定されています。

総合的に優れた品質の品種で、甘みのある濃厚な滋味と優雅な香気が特徴だといわれています。ただし、耐病性、特に炭疽病や輪斑病および網もち病には弱く、適切な防除が必要な品種です。

お茶の品種には、やぶきた以外にもたくさんあります。
ゆたかみどり・あさつゆ・さえみどり・おくみどり等等…。

お茶といえども品種によって味が変わります。

 

ぐり茶の杉山の茶葉の品種は、このやぶきた以外に、甘みがつよく口当たりの良い「ゆたかみどり」や清涼感が際立つ「さえみどり」等をかぶせ製法で栽培された茶葉をブレンドして味の階層を広げています。

 

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蘭字ラベル お茶の輸出の歴史

蘭字ラベル 輸出

上記の絵はぐり茶の杉山伊豆高原店のカウンターに飾ってあります。

この絵なんだかわかりますでしょうか?

これは絵ではなく版画です。

芸術用の版画ではなく商用のものです。

実はこの版画絵は、日本茶の華やかな歴史を象徴するものです。

茶の輸出の歴史は、昨年のNHKで話題の竜馬伝「坂本竜馬」に登場する大浦慶(おおうら けい 1828~1884)から始まりだと聞いています。

この大浦慶は日本茶を初めて世界に輸出した人物で、茶の取り引きはイギリスの貿易商人ウィリアム・オールトとの間で行われました。

当初、オールトからの発注を受けて、慶は1万斤(6000キロ)もの日本茶を手配してアメリカへ輸出。
これが日本茶輸出貿易の先駆けとなった。

その後日本茶はイギリスやアラビアにも輸出されるようになり、慶は若干30代にして日本茶貿易商として莫大な富みを得ました。

得た財力を坂本龍馬を始め江戸時代幕末の志士達へ資金や自宅をアジトとして提供し彼らが明治政府を造りあげる大きな力となりました。

そして明治維新後、さらに日本茶の輸出量が増えます。

日本茶の輸出が盛んになり、茶商は創意工夫を凝らした茶箱にはる商品ラベルを上記の写真のようなラベルをこぞって作成したのが始まりです。

蘭字とは、中国の茶商から伝えられた業界用語で「西洋の文字」の意味で、輸出用の日本茶の木箱に貼るラベルをかつてこう呼びました。

幕末から大正にかけて、横浜や神戸から積み出された緑茶梱包には
アルファベット文字入りの華やかな木版多色刷りラベルが貼られていたました。

商標や等級を示す欧文ロゴは当時最新の書体が使われた例もあり、
外国のデザインをそのまま移入したものらしい。

しかしこれに花鳥や美人風俗などの絵柄をあしらい、
極薄の木版画に刷り上げたのは浮世絵の職人達です。

ちなみにこの「蘭字ラベル」は短期間ではありますが美術館等でも公開されたりしています。

なお、この蘭字に魅せられて研究されていらっしゃる方もいます。「蘭字研究家 井手 暢子

 

 

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