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2012年08月ブログアーカイブ(2ページ)

お茶のブレンド(合組)って?

「合組(ブレンド)」ってなに?

合組って聞いたことがございますか?
合組は、私たち製茶業界では無くてはならない技術です。

そもそも合組とは、産地や品種、蒸し具合などが異なる荒茶の特長を見極め、ブレンドすること。
荒茶は香りの高いもの、味にコクのあるもの、水色が鮮やかなものなど実にさまざまな特長を持っています。
単一の茶園から収穫された原料でも最低14種類ほど製造ロット(製造日)が出来ます。
単一の茶園の茶葉は実は製造ロットごと味が違います。

私たち製茶職人は、目、鼻、舌、手触りなど感覚と経験を活かして荒茶の特性をひとつひとつ敏感に感じ取っていきます(鑑別)。
そして、それぞれの要素を引き立たせより価値ある煎茶になるようブレンドするのです。
また合組は、均一な品質のお茶をより多くの消費者にいつも安定して提供するためにも欠かせない作業です。
味・香り・水色・形状においてさまざまな特長を持つ「荒茶」をバランス良く調和させながら良質の美しいお茶に仕上げる配合方法です。

当社のぐり茶の原料は全て合組しています。
一つの合組に最低でも10種類の原料を使用します。
そして、最終仕上茶を製造するときには、合組した原料を最低でも5種類は使用します。
ブレンドして更にブレンドしていくと奥行きのある・飽きのない味わいに変化するのです。

ブレンド(合組)しなければ美味しいお茶が出来ないの?
いいえ、単一の茶園から作られた、美味しいお茶もあります。
しかし、好み、数量、値段などを考えると本当に納得いただくためには限度があります。
価格以上の価値を生み出すためにもブレンドが必要不可欠です。

「ぐり茶の杉山」では、静岡県産・鹿児島産・宮崎産の茶葉をブレンドし独自の味を引き出しています。

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ぐり茶の由来・誕生の歴史

ぐり茶の歴史

『ぐり茶』の名称の由来
正式には【蒸し製玉緑茶】と言いますが外観の丸い感じから『ぐり茶』と呼ばれています。
この『ぐり茶』という呼び方は伊豆地方独特のものです。
それが近年全国各地にこの名称が広まり一般的名称になりました。
また、九州では釜炒り製の玉緑茶と区別するため【蒸しぐり】とも呼んでいます。

ぐり茶 茶葉

 

【ぐり茶】誕生の歴史

戦前には日本茶が大量に米国に輸出されていました。
明治後半から大正中ごろまで、なんと年間二万トン前後にのぼっていたのであります。
しかし第一次世界大戦前後から米国市場にインド・セイロン紅茶が安く入ってきたことや、日本茶には木茎が多いというような品質低下が重なって次第に評判が落ちてきました。
そんな時、緑茶にはビタミンCが大量に含まれているという研究結果が三浦政太郎によって発表されました。1924年(大正13年)のことである。
いざ、市場奪回へと茶業関係者は意気込んだけれど、米国政府が行った追認試験で疑問が出されて、すっかり意気消沈してしまった。これは実験に使用した素材に問題があったともいうが、やむをえない。そこであらたな市場開拓への模索が始まる。
ひとつは大戦中の1917年に成立したソヴィエト連邦(ソ連)である。長い間進歩的文化人の希望の星であったソ連が崩壊したのが1991年のことだから、今の大学生にはソ連といっても通用しないかもしれないが、ソ連は国民にとって必須の茶を輸入するために日本に接触してきた。

そのころの大陸における日本茶は中国茶に混ぜて利用されていたらしい。これはチャンスである。いっそのことソ連が好む中国茶タイプを日本でも生産したらどうか、ということでソ連側担当者のアドバイスを受けながら、まさにソ連の嗜好にあわせた製茶技術の開発が行われました。 その結果、釜炒りであった中国茶と外観がよく似ていて、しかも苦味がなどを減少させる為に、従来の茶よりも蒸し時間を長くし、釜炒り茶のように見える丸い形に仕上がるようにしました。
蒸製玉緑茶の誕生です。これが、見たところがグリグリしているというところから「ぐり茶」と呼ばれたのが始まり。
「ぐり茶」はソ連に受け入れられて、輸出量がどんどん伸びた。それに合わせて茶業組合中央会議所が名称を募集した結果「玉緑茶」という名前が誕生したのである。佳作には勾玉茶、丸茶、日之丸茶、富士茶、などがあったといいます。
昭和30年代の北アフリカ向け輸出の為に、中国のガンパウダーに対抗して、ヨンコン茶を静岡や三重で製造して静岡市内の輸出商社(ヘリヤさん、アウインさん、BA商会さんなど)が北アフリカ(モロッコ)へ輸出した。北アフリカ(モロッコ)は砂漠でビタミンCの補充が出来なかったので、短期的だったが日本茶が北アフリカ(モロッコ)に輸出されていたと聞いてます。
そして「ぐり茶」の輸出が縮小するにつれ昭和40年代頃に茶業界が国内で売り出そうとした時期がある様です。
それが弊社の販売するお茶が「ぐり茶」になったきっかけともいえます。

 

 

【伊豆・伊東の名産 ぐり茶】

「ぐり茶」は、関東圏から来客される観光客様を中心に販売を始めたのがきっかけです。
それは昭和40年代頃。
先の項目でも話に出ましたが、輸出を行っていた合資会社ビーエー商会(現:伊藤園の前身といえる会社)から「ぐり茶」を仕入し、伊豆でお茶を販売するなら静岡と変わったお茶を!という意気込みでこの「ぐり茶」を地元・観光客様に大々的に売り込みました。

現在では、伊東市を中心に家庭内で愛されるお茶に発展し、関東圏のお客様好みの味に進化を遂げました。

 

お茶の通販|ぐり茶の杉山

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お茶の味を左右する「お水」について

日本茶

水について

お茶は軟水で入れるのがベストです。
軟水ですと、渋みを和らげ、香りも一段と引き立ち、コクのある味になります。
硬水でいれるとお茶の水色が白っぽくなり味も淡白になってしまいます。
海外では硬水が多いため日本茶があまりおいしくないと感じるのはそのためです。
そのためコーヒーや紅茶など苦味や香りが強い飲み物が普及しているのはそのためであります。

夏になると塩素濃度が濃くなるのでカルキ抜きをしっかりする。
沸騰の状態を5分くらい続けると完全にカルキをとばすことができます。
やりすぎると硬水に近い状態になるので注意しましょう。

一般的に、硬度が100未満水を軟水、200以上の水を硬水と呼んでいます。
一般的な日本の水の硬度は20~80の軟水です。
お茶をおいしく飲むためにはミネラル分が多いとお茶の味が死んでしまうために、
一般的には軟水がいいといわれています。
硬度にして、50~200の水が適しているとされています。

尚、お茶に適している代表的な市販のミネラルウォーターの一例は下記の通りです。
★南アルプスの天然水
★六甲のおいしい水
★いろはす
★ボルヴィック
等と軟水であれば美味しく飲めます。
ミネラルウォーターも商品によって同じお茶でも味が変わります。
飲み比べても面白いかもしれませんね。

あと、日本各地の水道水は基本的に軟水ですが地域によって硬度が変わります。
水道水の硬度は、水源の種類に大きく影響され、一般的に地下水の方が河川水などに比べ、高くなる傾向があります。
参考程度にこちらのホームページでは水道水各地の硬度がわかりやすくまとめてあります。
日本各地の水道局の水質検査の発表データ

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緑茶の健康パワー!

日本茶健康

静岡県茶商工業協同組合より、「国際O-CHA学術会議実行委員会」が発行したパンフが送られてきた。

このパンフには、主たるお茶の効能が8項目記載されていてまとめると下記の通りです。

●認知症 ●肥満 ●がん 動脈硬化 ●アレルギー ●C型肝炎 ●インフルエンザ ●糖尿病

実際に全国の大学の博士たちがお茶による効能をまとめたものが簡略的に記載されています。

私もこのパンフを見れば見るほど「お茶」は薬と言われる由縁に納得です。

自分も幼少の頃からお茶を飲んできたせいか、周りの友人と比べてまったくといいほど虫歯にはなったことはありません。

お茶には虫歯予防の効果も下記の用に報告されています

虫歯(う蝕)は、主原因菌であるミュータンス菌が歯表面に付着(プラーク形成)し、付着した原因菌がつくる酸によって、歯の表面のエナメル質が溶けることで起こります。つまり、虫歯の予防には、ミュータンス菌がつくり出す酸を抑制することが重要なのです。カテキンは、ミュータンス菌の増殖を抑え、プラーク形成も抑制するため、虫歯予防に効果的であることが知られています。

1996年に岡山県や大阪府(堺市)で1万人余の患者を発生させた腸管出血性大腸菌O-157が世間を騒がせましたが、カテキンは、O-157に対しても強い抗菌作用をもっています。また、赤痢菌・コレラ菌などの食中毒菌、胃潰瘍や胃がんの原因といわれるピロリ菌などの増殖抑制作用があることも明らかになっています。これは、カテキンがタンパク質に吸着しやすく、細菌の細胞膜に取り付いて活動を抑えるか、または細胞膜そのものを破壊するためだと考えられています。

お茶は、ある意味オールマイティーな薬効を持ったソウルドリンクです!
是非食後の一杯で病気予防をしましょう。

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